皆さんは感情移入したことはありますか?
感情移入をした時、それはいったいどんな行動・気持ちでいますか?
怒りでしょうか?はたまた悲しみでしょうか?
今回は私も含め、感情移入をする人とは?またその行動・心理を紐解いていきたいと思います。
感情移入とは?
感情移入とは例えばテレビやアニメなどのキャラクターになりきるなどの他人になりきる、心を融合することです。 参照https://kotobank.jp/word/%E6%84%9F%E6%83%85%E7%A7%BB%E5%85%A5-48902
私の良くする行動の一つとして、アニメやドラマなどを見た後にその主人公やキャラになりきって物事を考えるということをしてしまいます。
寝る前に「ナルトになるぞ」「ルフィになるぞ」と思いこみながら寝ることもあります。
本日初めて明かしましたが、改めて文字にすると恥ずかしいものがありますね(笑)
しかし、皆さんも似たようなことをしたことはありませんか?
では下記に感情移入をする人の行動・心理を一つずつ紐解いていきたいと思います。
感情移入と同情との違いとは?
因みに感情移入と似ている感情。同情と感情移入の違いについて述べていきたいと思います。
皆さんが思っている感情移入と同情は何が違うのか?という部分について私なりの考えを述べていきます。
同情というのは喜怒哀楽でいうと「哀」、悲しみの部分で捉える人が多いと思います。次いでは「怒」の感情で捉える人が多いと思ってます。更に思うこととして「現実世界での出来事である」と言えると思っています。
例えば友達から仕事の上司からひどい仕打ちを受けたという相談を受けた場合、相談者の気持ちを考え悲しくなり、友達にひどいことをした相手に怒りを覚えることがあります。これが一般的な「同情」と捉えることができます。
変わって「感情移入」で考えると、男性は「哀、怒」の感情が強い時、女性は「喜、楽」の感情が強い時、感情移入をしやすいと言えます。そして同情と違って「非現実世界での出来事」に感情移入しやすいと言えます。
非現実世界での出来事とは、例えば映画やドラマ、アニメなどが当てはまってきます。
ドラマや映画、アニメなどではよく運命や宿命に逆らえない場面が多数出てきます。そんな時悲しい結末を迎えてしまった主人公を見て泣いてしまう。主人公の気持ちを考えただけで、泣いてしまう。この事象が「感情移入をした」と言えるのです。
女性は恋愛系のドラマや映画が好きなのでハッピーエンドに弱く、「映画のような恋愛をしたい」と話しているときは映画のヒロインに感情移入していると言えます。
同情はリアル、感情移入は非リアルとイメージすれば分かりやすいかもしれませんね。
感情移入できない人の行動
感情移入できる人を語る前に、感情移入できない人ってどんな感じ?と思う人がいると思うので、述べていきたいと思います。
感情移入というのがそもそもどんな感情かわからない
皆さんの周りに皆が笑っているのに一人だけ笑わない、悲しんで涙を流しているのに、無表情という人はいませんか?
芸能人で言うとお笑い芸人「安田大サーカス」のクロちゃんなんかは感情移入ができない類と言える音もいます。
クロちゃんは「しくじり先生」に出た時に、お笑いが分からないから笑えないと言っていました。私はその時は深く考えずに見ていたのですが、よく考えてみるとアマゾンプライムの「ドキュメンタル」でクロちゃんは確かに笑わない。一生懸命笑わせようとしている芸人を相手にしてもとにかく笑わないのです。
リアルタイムで「ドキュメンタル」を見ていた時は、「クロちゃんって、笑うの我慢できる体質なんだな」と思っていました。しかしそれは間違いだったのです。クロちゃんは笑いが分からなかったのです。
この事実を知った時にふと昔いた友達を思い出し、あいついっつも笑わなかったけど、もしかして笑いが分からなかったのか?と思うようになりました。
そして確認するため、いつも笑わない友達に会いそれとなく「お前ってお笑い見て、なんで面白いか分からなかったりする?」と聞きました。そうしたら友達が「うん、よくわかんないんだ」と言っていました。
「ああ、やっぱり」という気持ちと、悩みが解決したことによるスッキリ感がありました。
勿論クロちゃんと私の友達には悪いけど、何かに感情移入するイメージはありません。
おそらく喜怒哀楽それぞれの感情で、平均的な感情を持っていない。つまりヒットした作品、映画、お笑いであればあるほど、どうやって感情を表していいか分からない可能性があると言えるのです。
分からないことを自身で理解しているがために、見たくなくないと思ってしまう
感情移入できない人は、人から「この映画面白いから一緒に観ようよ」と言われたり、「漫画貸すからあとで感想教えて」と言われるのを恐れる傾向があります。
実際に私の友達が「見ても面白さが分からないから」とそう言っていました。だから色んな遊びの誘いは断ってきたとの事でした。
感情移入できない人の行動の中に人の誘いを断るというのがあるのだとその時気づきました。
見たくないと強く思う気持ちが色んな交流を自ら断ち、行動範囲を狭める事で感情移入をすることはどんなことなのか?を知る機会を減らしているのだと思います。
感情移入してしまう人の行動
感情移入してしまう人の行動をいくつか紹介していきたいと思います。
同じ作品を何度も見る
感情移入をしてしまう人の行動の一つに「同じ作品を何度も見る」があります。
私も含め、感動する映画だったり怒りを覚える映画、笑える映画、面白いアニメなんかは何回も見てしまいます。
そして気づいたら主人公やら好きなキャラに感情移入しちゃっています。そして不思議なことに同じ作品を何度見ても何度も感情移入してしまうのです。
自分は感情移入するときに「俺がナルトだったらこうする、そしたらここはハッピーエンドになるはずだ。ハッピーエンドになったら今度はみんなを里から守る!」みたいな勝手な物語の創作までしてしまいます。
ちょっと一般的に幼稚な発想かもしれませんがよく主人公に感情移入しては、物語を自分の都合いいほうに作り替えたりしています。
この作り替えという作業が面白くて、よく感情移入しようと同じ作品を何回も見てしまうのです。
ずらーっと書きましたが、大人になってこの感情を友達に伝えるのは勇気がいりますよね(笑)
もしあなたの周りで同じ作品を何回も見ている人は感情移入しやすいのか?チェックしてみると面白いと思いますよ。
泣きやすい
これは結構一般的な見解の一つです。
泣きやすい人は感情移入しやすいのはなんとなくわかるのではないでしょうか?
「○○の気持ちを考えてたら泣けてきた」と言いながら泣く人は一度は見たことあるでしょう。テレビでもタレントさんが泣いているのは何回か拝見したことがあると思います。
このように泣きやすい人というのは、感情を抑えることが苦手で悲しいという感情には敏感に反応してしまうのです。
皆さんお察しの通り、悲しいドラマ悲しい映画などには特に弱くすぐ泣いてしまいがちです。
勿論映画やアニメ以外にも友達の話や、現実で寂しい、悲しいことが起こった時もすぐ泣いたりします。その多くが感情移入が原因なのです。
人の身になって物事を考えられるからこそ、優しい心の持ち主であるからこそ感情移入しやすいのかな?と感じます。
泣きやすい人を見つけたら感情移入しやすいんだなと思ってほぼ間違いはないと言えると思います。
物思いにふける
物思いにふける人も感情移入しやすいと言えます。
散歩をして空をずっと見ていたり、人の話を聞いていなかったり、ボーっとすることが多かったりする人というのが当てはまってくるでしょう。
物思いにふけっている時に何割かは「あいつだったらどうすのかな?」「あの時のあいつの気持ちはどうだったんだろう?」と考える人が出てくるのです。
意外とそういう人は自分のことよりも他人のことを考えがちだったりするのが特徴です。
また物思いにふける人は物事をゆっくり考えたいという気持ちが強いですから、感情移入しやすいと言えます。
なぜそう言えるのかというと感情移入とは時間のかかるもの、1分や2分で完結するものではないからです。
物語の主人公の気持ちを一瞬で融合させ、一気に涙や怒りの感情が出てくるというのは至難の業であり、ほぼ不可能だと私は思います。
物思いにふけっている人に「今何考えてたの?」と聞いても中々答えてくれなかったりしますが、感情移入している可能性が高いと考えてもいいかと思います。
勝ち負けにこだわる
勝ち負けにこだわる人も感情移入している場合が多いです。
スポーツ選手や、将棋や囲碁のプロなど「勝負の世界」で生きている人たちが当てはまってきます。
勝負の世界ではイメトレをする人が多いと思いますが、このイメトレこそが感情移入をしやすい体質になる第一歩であろうと考えています。
イメトレは御存じの通り、「ここでこう動いたら相手がボールを取りにくるからその時フェイクを一つ入れよう」とか「あいつは追い込まれたら必ずストレートで勝負しに来るからそれを狙い撃ちにしよう」とか考えるトレーニングです。
自分の動きに対する相手の動きを想像する。相手になりきって、感情移入して相手の動きや考えを読もうとするのがイメトレになってきます。
つまりはイメトレにはある程度の感情移入は必須であると言えるのです。
相手の動きや考えを読んでプレイする選手や将棋などの相手の心情の読み合いなどをする棋士というのは、感情移入が得意であると言えると思います。
そして何より、勝ち負けにこだわることが感情移入するうえでより精度を上げることに繋がってきます。
本人は感情移入の自覚はないかもしれませんが、相手の身になって相手の行動を考える行動も一つの感情移入と言えるのです。
聞き惚れてしまう
歌が好きで「この歌詞いいよね」とよく言ってくる人は、感情移入しやすいと言えます。
その人を良く見てみましょう。音楽を聞くとき聞き惚れてしまっていませんか?
その時はもしかしたら歌詞に登場してくる人物と自分を重ね合わせているのかもしれません。
特に恋愛系の歌だと、今の恋愛や過去の恋愛と照らし合わせて考える女子が多いのです。
中には感情移入を強くしすぎて、聞いているだけで泣いてしまう人もいます。
あとは、同じ曲を何回も聞く人。好きなアーティストはいない。気に入った歌だけ聞いている人にも感情移入しやすい人の特徴といえます。
一つのアーティストにはまってしまうと、激しい曲やバラード、面白系の曲全部が良いと感じますが、それだと感情移入するという点では弱くなります。
なぜなら感情移入しやすい人はアーティストにこだわらず、自分の置かれた環境と似た歌詞を探し、はまる傾向があるからです。
周りの友達や知り合いで、音楽に聞き入り歌詞をの話ばかりするという人がいたら感情移入しやすい人だと考えてまず間違いないと思います。
感情移入しすぎる人の行動
感情移入しすぎる人っていますよね。
「うわっ凄いな!この人!」と思ったことは多々あるのではないのでしょうか?
下記に例を挙げていきたいと思います。
不安が強い
不安が強い人は感情移入しすぎる傾向があります。
常に不安であるというのは、言い換えれば常に「他人の目が気になる」ということになります。
例えばいつもと違う髪型、ファッションにしたいと思っていた女の子が周りの反応「可愛くない」「ダサい」「似合わない」など言われたらどうしようと考え、何にもできないような状態のことを指します。
ではなぜこの不安という感情が、感情移入しすぎることに結び付くかというと、他人の目を気にしすぎるあまりに他人の感情を考える時間が増えることが挙げられると思います。
あの人は私がかわいい服を着たら絶対「似合わない」と思ってしまうだろう。反対に○○ちゃんはきっと「可愛い」と言ってくれると思う。などと他人が何を考えるかに時間をフォーカスしてしまうのです。
この他人が考えることを考える時間がまさしく感情移入している時間と言えます。
つまりこのことから、常に不安の感情を持っている人は、他人がどう行動したらどう思うか?と考えすぎてしまっているがために、感情移入しすぎてしまう事に繋がってくるのだと言えるのです。
まとめ
感情移入してしまう人の行動を思い返せばいくつかあると思いますが、それを今回は文字にして表してみました。あなたの参考になれば幸いです。そして周りで感情移入している人がいたら、よく観察してみましょう。
きっと新しい発見があると思いますよ。