テレビやインターネット、Youtubeなどのあらゆるメディアで目にすることが多くなった仮想通貨(暗号資産)。英語ではクリプトカレンシー(Cryptocurrency)と呼ばれますが、姿・形のない通貨形態として2008年に誕生した当時が懐かしく思えます。日本国内でもペイパル カジノや仮想通貨カジノといったユニークな決済を採用するブランドも増えきましたが、入出金の利便性や使い勝手の良さからも積極的に選ばれるようになりました。
さて、この仮想通貨ですが、今日では電気代といった公共料金の支払いにも採用されており、日常生活におけるインフラになりつつあるのをご存じでしょうか?インターネット上のみにある通貨であるため、仮想通貨に対して疑心暗鬼になる方も多いでしょう。しかし、ビットコインやイーサリアムをはじめとする優良アルトコインは、価格が上がり下がりしながらも、その価値を高めています。
ここでは、これから暗号資産への投資を始める方に、勉強しておきたい項目と仮想通貨のメリットとあわせてご紹介しましょう。
仮想通貨で勉強しておきたい項目
暗号通貨について不安や疑問を抱いている方は、まず暗号通貨とはどんなものかを包括的に把握することから始めてみませんか?
仮想通貨の特徴と性質
仮想通貨はオンラインやウェブ上で入金、出金、保管ができる決済方法の一つで、ボラティリティのある投資商品の一つです。投資という観点から言えば、株式に似ており、購入場所は仮想通貨取引所か専門の販売所になります。
もともと、日本円や米国ドルはフィアット通貨(法定通貨)と呼ばれており、これらは各国の政府が紙幣やコインという形で発行しています。国が発行しているフィアット通貨は、おのずと「管理者」がいて「どれだけ発行するか?」といった供給量を決めてから造幣します。
仮想通貨とフィアット通貨の最も大きな違いは、管理者がいないことです。つまり、発行する場所や採掘者に国境がないため、実質的には仮想通貨の保有者が管理者という存在に近くなります。また、決済においては銀行や他の金融機関を挟むこともありません。そのため、完全に国や政府から離れて入出金を行えるのが特徴です。
仮想通貨の性質としては、やはり「ボラティリティ(変動率)」が高いということでしょう。価格チャートを見れば一目瞭然ですが、仮想通貨の価格は日々動いています。主に、仮想通貨の王様であるビットコインの価格に影響される部分が多いですが、トレンドに乗っていたり、ブル相場にあるコインは価格が上昇し、その逆の状況になると価格が下落します。もちろん、多少のボラティリティならほぼ不安もないと思いますが、仮想通貨は高ボラティリティになるため、一定の期間における値動きやリスクをできるだけ抑えた投資の方法などを学んでおくことが大切です。
仮想通貨が意外と信頼できる理由
世間ではビットコインを筆頭に、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ドージコイン、カルダノ、リップル、ライトコインといった横文字の通貨銘柄を耳にするようになりました。こうした通貨には、実は意外に信頼できる部分があります。
一つはブロックチェーンの存在です。前述したように、仮想通貨には供給量や入出金などを管理する人がいません。しかし、仮想通貨を保有する人たちは決済取引の内容や記録(金額や送金先など)をウェブ上で確認することができます。
そもそも、ブロックチェーンはインターネットが誕生してから「最高の技術革新を実現」したと称されるハイテク技術の一つ。たとえ仮想通貨の参加者に不正を働くような人がいたとしても、改ざんすることが非常に困難だと言われています。つまり、仮想通貨は悪意を持って立ち入ろうとしても、正しく順当な取引ができる安全性の高いプラットフォームで運営されているということなのです。また、多数の参加者に全く同じデータを分散し、安全に保持できる仕組みも持ち合わせています。下記であらためてブロックチェーンの特徴を挙げてみましょう。
- 改ざんがほぼ不可能
- 自律分散システムである
- システム的なダウンがない
- 取引内容や足跡の記録を消滅できない
こういったブロックチェーン技術の他、ビットコインや各種アルトコインは発行の上限枚数があります。こうすることで希少価値を維持することができるようになっています。さらに、換金ができたり、他の仮想通貨と交換することも可能です。仮想通貨の売買や取引も仮想通貨取引所で簡単にできるため、コインの特徴や直近・過去の動きを勉強して、賢く売り買いを行うことが大切なのです。
電子マネー/Eウオレットとの違いを理解しておく
仮想通貨はオンライン上で入出金を行うため、手段としては電子マネーやEウオレットと似ているところもあるでしょう。しかし、これら2つは明らかに性質が異なるので、この機会にしっかりとマスターしておきましょう。
例えば、電子マネーの場合を見ても、インターネット上で決済を行う点は同じですが、利用するお金は「フィアット通貨」です。日本円や米国ドルという法定通貨を利用して電子マネーとして使うので、実際は日本円や米ドル、ユーロなどがベースになっています。言い換えると、その国の経済が不安状況によって国は通貨の発行数の調整をするため、供給量が増えます。その結果として、通貨の価値は落ちるということになります。
一方、仮想通貨の場合は一定のコインバリューを保つために「年間発行上限枚数」を定めており、この枚数を超えることはありません。これに加え、将来的な価値の上昇を目指す意図で「総発行上限枚数」も決められています。世界情勢や国の経済に影響されず、通貨価値を維持できることが、仮想通貨保有者のハートを捉えて離さないのかもしれませんね。
仮想通貨を購入し利用するメリットは?
今までは公共料金の支払いやECサイトでのショッピングは、クレジットカードやEウオレットが主流でした。しかし、現代では仮想通貨決済でのメリットがアピールされ、それに賛同する仮想通貨ファンが激増しています。さて、仮想通貨を購入し、決済シーンで利用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
セキュリティが強固である
まず、仮想通貨はブロックチェーンをフル活用しているので、安全性やセキュリティ度が非常に高いです。ウェブ上だけに存在する通貨であることから、個人情報や決済内容を守るためのセキュリティ機能は想像を絶するレベルだと言われています。もっとも、仮想通貨に関する全ての情報は外部からの侵入があっても解読ができないようSSL化(暗号化)されており、非常に安全です。
もちろん、世界的に利用者が多いクレジットカードも最先端のセキュリティ機能が張り巡らされていますが、お財布に携帯できるプラスチック製の「カード」が物理的に存在するので、あながち盗まれてしまう可能性もあります。
また、現代では不幸ながらに悪質なハッキングトラブルも相次いでおり、カード所有者の周囲にいるだけで、カード番号を抜き取る厄介な技術も生まれています。こうなると、持ち歩きにも気を使う必要が出てきます。テクノロジーの発展は、良くも悪くも進んでいると言えるのですが、そういった物理的なモノが存在しない仮想通貨は、詐欺やアカウントの改ざんといった被害を防ぐことができます。
アクセス性が抜群である
仮想通貨は入出金処理をしたり、残高を確認する時にアクセスしやすいのが特徴です。例えば、かつては銀行やその他の金融機関でアカウントを作成する際に、書類の作成がマストでした。現在でも書面での提出が求められることもあり「ちょっと面倒」と思うこともあるでしょう。もちろん、ハイテク時代の今日ではインターネットバンキングも利用できますが、それでも銀行の窓口に行ったり、ATMに立ち寄ったりすることもありますよね。
一方、仮想通貨の場合は100%オンライン処理となります。旅行先でも出張中でも、海外のリゾートに滞在していても、安定したインターネットとコンピューターがあれば、いつでも取引ができます。さらに、固定のパソコンがなくても、スマホやタブレットなどお気に入りのモバイル機器があればログインして取引ができるので、時間や場所に縛られることもありません。
忙しくなかなか時間がとれないビジネスピープルでも、勉学に忙しい大学生でも、はたまた習いごとやサークル活動で外出している時間が多い主婦の方でも、自由に取引できる環境が整っています。
仮想通貨の取引はウオレットを使って行いますが、ほとんどの場合で最先端のアプリを提供しています。スマホの利用者が9割を超える今、スマホ対応のアプリはもはや当たり前となっています。一度ダウンロードしてしまえば、数タップでウォレットにアクセスできるためとても便利です。
手数料が極めて安い
例えば、クレジットカードで決済した時に「手数料が高い」と思うことはありませんか?VISA、MasterCard、JCB、AMEX、ダイナースなどが日本では人気ですが、それぞれ多少の違いはあるものの、手数料は必ずかかってきます。しかも、決して安いとは言えませんよね。
仮想通貨の決済における手数料を見てみると、極めて安いことに驚きます。銀行の手数料は一般的に8%~12%くらいかかりますが、仮想通貨の場合は0.1未満で済みます。決済を頻繁に行う場合、手数料においてどれだけの差が出るでしょうか?
ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨での決済がポピュラーになっているのは、利用者が手数料の安さに共感しているからでしょう。物価高や収入減といった状況を打破するためには、無駄な費用を抑えることが重要です。仮想通貨なら、その無駄な箇所を意識することなく簡単に削除することができますね。手数料が低いのも仮想通貨の目立った特徴であり、大きなメリットとなります。
匿名性の高い機密取引ができる
仮想通貨の最大のメリットの一つに匿名性の高さが挙げられます。基本的に第三機関が介入しないので、個人情報が外部に漏れる心配がありません。取引においても仮想通貨の保有者同士のやりとりになりますが、相手に知られる情報はウオレットのアドレスと取引額のみで、その他の情報は記録されることはありません。つまり、本名や居住地、職業、電話番号といった情報を知らせなくても良いのです。
そういった取引環境からも、高い機密取引ができることがわかります。安全でかつパーソナルであることも仮想通貨のメリットと言えるでしょう。
まとめ
ここでは仮想通貨を始める前にどのようなことを勉強しておけば良いのか?最も重要な項目をピックアップしてご紹介していました。国境のない決済方法「仮想通貨」は最高のセキュリティ機能を搭載し、手数料も安く、匿名性が高い最高の未来型通貨です。ぜひ、価格チャートや取引方法にも興味を持ちながら、仮想通貨を生活に取り入れていきましょう。