写真2019年に上野で開催したFFコンサートに行ってきたときの写真です。思い返すと、頭の中が音楽を聴くたびクリアになっていく。そんな感覚をずっと味わっていたような気がします。
多くの子供から大人までがファイナルファンタジーをプレイしていますが、なぜ【音】だけの祭典に多くの人が集まるのか。
今回の記事では植松伸夫氏が生んだFF音楽コンサート【BRABRA】がなぜ多くの人を魅了するのかお伝えしていこうと思います。
シエナ・ウインド・オーケストラとFF音楽の融合が、人の心を容易に奪っていく
BRABRAと言ったらシエナ・ウインド・オーケストラ(1990年結成)とFF音楽の融合です。ちなみにシエナさんは吹奏楽のファンクラブ会員も多く高い人気を誇っている素晴らしい音楽を提供してくれる団体です。そんなシエナがゲームオリジナル音楽とは違った独特の音の伸び、重さが人々の心に優雅さ、落ち着き、喜怒哀楽の感情をもたらします。
コンサートを聞いている人達の顔は真剣そのものです。私もそうなのですが、音楽を聴いているときは「ゲームの思い出」「キャラの心情」が心の中にチラついて思いにふけっているのです。
それほどファイナルファンタジー音楽とシエナとの合体というのは容易に人の心を奪ってしまいます。
そもそも植松伸夫氏と会えるだけでも価値がある
FF音楽の生みの親、植松伸夫氏が近くにいると思えるだけでこのコンサートに行く価値があるでしょう。
植松さんはMCで色んなことを話してくださいます。曲ごとの誕生秘話、すぎやまこういち先生との関係、プライベートで今はまっていることなど、植松ファンにとってはたまらない内容となっています。そしてなんといっても最後にやる【マンボdeチョコボ】では我々観客が壇上に上がって、シエナさんと一緒に演奏できます。楽しいですし植松氏は近くにいるので緊張もしてしまいますが、レジェンドが傍にいるという感覚はそうは味わえないので、かなりの価値があることと言えるでしょう。
植松さんの話が面白いし、価値がある
先にも言いましたが誕生秘話は意外な驚きがあったり、すぎやまこういち先生との話は本当に貴重な話を聞けたなっと思えたし、プライベートな話は毎回面白いネタがあります。
Youtube等で植松伸夫氏の動画を見たことある人は、結構おしゃべり好きなんだなということが分かっていただけると思います。気になる人はぜひ覗いてみてください。
【エアリスのテーマ】は絶対ウケると思った
植松さんはエアリスのテーマができた時のお話を「僕ねこれが出来上がったとき、ものすごいものができたという確信があったんだよね」と言っていました。※少し言葉の表現は違うかもしれません。私はこれを聞いたとき、というか会場にいた全ての人がこの話は納得していたと思います。だってもうこの曲は聞いているだけで泣けますもん。FF7のエアリスとの思い出、楽しい時と悲しい時のギャップが大きかった分涙なしでは聞けないというのが正直な感想です。
最初の3秒聞いただけでエアリス・ゲインズブールとの情景が浮かんでしまいます。こんなに人の心にすっと入ってくる音楽を作れるなんて、植松伸夫さん、反則ですよ(笑)
【ビッグブリッジの死闘】はそんなにウケるとは思わなかった
これを植松さんが言ったとき「えー」という声が会場に響きました。そりゃそうです。多くの人がこの曲を楽しみにしているのですからね。
FF音楽の人気ランキングでも必ず上位に入ってくるこの「ビッグブリッジの死闘」は多くの人がカバー、演奏をし愛されている戦闘曲ランキング一位の曲です。誰もが魅了されているはずなのに、生みの親が「それほど期待していなかった」と言われると、驚きしか残らないはずです。
でもこういう話をたくさん聞けることは、私を含めてファンにとってはたまらないことなのです。
【番外編】皆で行くのにソロキャンプ?植松さんのプライベート話が面白い
これを聞いたときはポカーンとしてしまったというか、女性の人なんて殆ど笑っていました。植松さんはキャンプにはまっているそうで、何人かでキャンプするそうなのです。でもそれが変わっていて、みんなで集合はするんだけど「んじゃ」といってキャンプ場でバラバラになるんだそうです。そして、各々が始めるのがソロキャンプなのです(笑)
「え?みんなで行くのにソロになるんですか?」「それって楽しいんですか?」と聞いていたのが隣にいた山下まみちゃん。みんなの疑問をぶつけてくれました。でも植松氏は「それが楽しいんだよ」と一蹴。会場の笑いをさらっていました。
FF音楽は人の心を揺さぶる
これは一つ言えることだと思います。植松伸夫氏が作る音楽というのは、ゲームの情景が容易に浮かぶ、キャラの心情が思い返される音楽ばかりです。
これはなぜか考えていたところ、以前テレビで全ファイナルファンタジー大投票が放映された際ヒャダインさんが植松さんに「参考にしている音楽ってありますか?」と聞かれて「アイルランドの民謡です」と答えていたのを思い出しました。早速Youtubeで音楽を聴いていたのですが「なるほどな」と思ったのを覚えています。
植松氏が「構えないで聞いていたとしても、心にスッと入ってくる感覚がある」と話していましたが、まさにその通りでした。気になった方はぜひ検索をしてみてください。
仲間との出会い、別れの心情を見事に音楽として表現できている
FF4のセシル達がピンチの時に、仲間が助けてくれるシーン、FF7のエアリスとの別れ、FF10のティーダとユウナの悲しい別れ、愛。これらの思い出すだけで泣けてくるシーンに対して、植松伸夫さんは優しく感情を高ぶらせる音楽を提供してくれています。
きっと植松さんが、感情を優先して音楽を作っているからに他ならないと思います。この考えはスクエニ公式チャンネルの【FINAL FANTASY VII REMAKEテーマソング「Hollow」メイキング映像】を見ていると理解できると思います。
植松伸夫氏の思いを乗せた曲はこれからも多くの人の心を揺さぶってくれるはずです。
まとめ
FF生みの親である坂口博信氏が「人生における大切なもの」をファイナルファンタジーを通して教えてくれていて、植松伸夫氏がプレイヤーが抱く感情をストレートに「心に響く音楽」として表現してくれたことがFFシリーズを愛する人が止まない大きな原因であると思っています。
偉大な方なんだけど、おちゃめな方でもあるのでシエナと植松さんに会いたいと思った人はぜひBRABRAに行ってみてください。絶対損はしませんよ。