思いやりの意味を考えた時、見返りを求めないのは普通のことだよと言ってくる人は多いと思います。
しかし、実際ににあなたが行っている思いやりが相手にとっては見返りを求めているのではないかと思われていることもあります。
今回の記事では、どのような行動が相手に見返りを求めるように見せてしまうのか。さらにそう思わせないためにはどうすればいいのかをお伝えしていきます。
見返りを求めていると勘違いされるのはなぜ?
見返りを求めているつもりはないのに、そう思われてしまう原因は何でしょうか。
以下に勘違いされる間違った思いやりの仕方をお伝えしていきます。
思慮深い性格が原因!?
普段から思慮深い人は、見返りを求めて行動しているのではないかと勘違いされてしまいがちです。
例えば思慮深い人はその時起こったことや新しく覚えたことをメモにとります。それを見てた人は「細かい人だな」と思うことでしょう。
約束を必ず守るのも思慮深い人の特徴です。
そんな人から、何かプレゼントをされたのならそのことをいつまでも覚えていそうだなと思ってしまいます。
ですから、本人の意思としては見返りのいらないプレゼントだったとしても相手にとっては、お返しをしないと何か言わててしまうのではないかと思ってしまうのです。
無関心な人
他人に無関心な人というのは、周りからみて怖い人になってきます。
さらに他人に無関心な人は、自分の事しか考えていないのではないかと思われがちです。なので、自分の利益を優先してるイメージがどうしてもあるのです。
そんな人から何かもらったり、おごってもらったりしたら驚くし「何か見返りを求めているんじゃないか」と疑いを持ってしまいます。
他人に興味があったとしても、あまり話をしない人の場合、勝手に「他人に無関心なんだな」と思われることもあるので普段話をしない人は注意をしておきましょう。
責任転嫁をする人
普段から責任転嫁をする人というのは、周りから嫌われます。
あなたや、あなたの周りの人が被害を受けたのなら特にいやでしょう。
例えば、上司がしたミスの責任をあなたに責任転嫁されるなどです。上司という立場を利用した悪質なやり方をされたわけですから、流石にむかつきますよね。
そんな自分で責任も負えないような人から、優しさや思いやりの言葉を投げかけられても、やはりタダでしてくれてるとは思えません。
必ず次のミスが起こった時また責任転嫁されるのではないかと思ってしまいます。
見返りを求めていると勘違いされない方法
相手に思いやりのある行動をしたとき、どうしたら見返りを求めていないと感じさせることができるのかをお伝えしていきます。
損得勘定をしない
普段から損得勘定をしない人は、見返りを求めません。
例えば後輩とご飯を食べに行ってご飯をおごる。ここまではよくあると思いますが、損得勘定がない人は「さぁ帰ろう!」と言ってきます。後輩がお金を出そうとすると「出世払いな」などと言ってきます。
こんなことを言ってくる人は間違いなく「損得勘定がない人」と言っても良いでしょう。
困っている人を助けようとする時に、何か返してほしいなんてこれっぽちも思っていません。「ただその人が困っていたから助けただけ」と思うのが損得勘定をしない人です。
何かプレゼントをしたときも、あなたの喜んだ顔を見たかっただけであなたから何かもらおうなどとは思ってないはずです。
このように損得勘定をしない人は心が純粋な人に多いのが特徴です。
精一杯頑張る人
精一杯頑張る人というのは、何事にも真剣に取り組める人で好感を持てる人になります。
まじめな性格ですので、人に対する思いやりの行動はいつも一生懸命です。
その時には「困っている人を何とか助けたい」という心ひとつで行動しているので、相手に見返りを求めることを考える暇がありません。
そして助けたことで問題が解決すると、まるで自分のことかの様に喜びます。筆者の経験上、一生懸命な人というのは人助けをしたことをすぐ忘れてしまう傾向が強いと思います。
助けてもらった人からすると、思わず何か恩返しをしたくなります。精一杯頑張る人というのはそれほど純粋で裏表のない人になるのです。
献身的な人
献身的な人は、自分のことより他人のことを考えられる人です。職業で言うと指導者や経営者に多いです。
自分が成功をするより、他人の成功を一番に考えるので、何か人を手伝う時、他人に厳しく接してしまうことも多々出てきます。
芸能人で言うと、松岡修造さんみたいなイメージになってくると思います。
無我夢中で相手を成長させたいと思うと同時に、見返りを考えません。その代わり、相手が何かに成功したときは自分のことかのように喜んでしまうでしょう。
このように献身的な人というのは、自分に何かしてほしいという考えを持たない人になってきます。
自己犠牲ができる人
自己犠牲ができる人は、自分の持っているお金や、時間を惜しみなく相手のために使える人のことを指します。
例えば相手が失恋して悲しんでいたら、相手の好きな食べ物を食べさせて、相手の気持ちが収まるまで、一緒に付き添ってあげられる。費やした時間とお金が無駄になったとしても、相手のことを恨むことはないし、全て自己責任として処理できる人です。
相手にかけたものを返してほしいと思う人は、自己犠牲の精神から少し外れてきます。
返してくれなくていい、成長してくれたらうれしいと思うと自己犠牲ができる人になるでしょう。
そんな人が思いやりの行動をするとき、相手に見返りを求めることはしないはずです。
無償の愛をもつ
無償の愛とはその名の通り相手に見返りを求めないぐらいの愛を注ぐという意味です。
例えば飼っている猫が彼氏より大好きだという人がいたとします。その人はそのフワフワした部分を触るだけ、甘えられるだけでメロメロです。
なので、ちょっと物を落とす・壊すなどがあったとしても許せちゃうし、トイレを別なところで済ませていたとしても許せちゃいます。
その猫が傍にいるだけで満足なので、何かをしてほしいとか一切求めないのです。
無償の愛がある人というのは菩薩のような心を持っていて、人に何かをするときに見返りを求めている気配が感じられません。
多くの人から純粋に感謝されるのはこのタイプの人になってくると思います。
誠心誠意尽くす人
誠心誠意相手に尽くせる人は、周りの人にいい印象を与えます。
何をやっていても誠意が見られる人というのは、仕事も私生活もうまくいっている人が多いです。
例えば、椅子を作っている職人がいたとします。その職人は椅子を作っている時どうやったら腰に負担がかからないか、仕事の効率が上がるのか、そしてその椅子を好きになってくれるかを考えています。
思いやりの気持ちが椅子を作っている時に入り込み、いい作品を生みます。
その時に相手が喜ぶ以上の見返りを求めることはしません。相手がその椅子を使いやすい、可愛いと言ってくれるだけで満足してしまうのです。
誠心誠意を込めて何か作業をするときというのは、ほかの人に喜んでもらえるよう夢中になっているだけで、見返りを求めてはいないのです。
気配りの意味を自己保身のため勉強してる?ー好まれる11の気配りとはー
まとめ
思いやりの意味を再確認し、どうやったら相手が見返りを求めていないと感じるのかお伝えしてきました。
結果「他人のために」と考えられることが見返りを求めていないと思わせる要因になると感じました。
思いやりというのは自分への利益を求めてしまうと相手に気持ちが伝わらないかもしれません。相手に喜んでもらえるよう気持ちを込めて行動していくことが一番重要になってくると思います。