皆さんの周りの謙虚な人というのは、ちゃんと謙虚の意味を理解していて気配り上手な人ではないでしょうか。
筆者の周りの謙虚な人というのは、みんな気配り上手な人ばかりです。
私は謙虚な意味を知ることが「気配り上手」への一番の近道だと考えています。
今回の記事では、謙虚の意味を理解して気配り上手になるためにはどうすればいいのかをお伝えします。
謙虚の意味を知る
まずは謙虚とはどういう意味なのかお伝えしていきます。
敬う気持ちを持つこと
謙虚とは「相手を敬うこと」です。
いくら「しゃべり方」や「姿勢が低い」としても、心の中で「敬う気持ち」が無ければ、相手に何かしらの「違和感」を生んでしまうことでしょう。
そう思われないために、謙虚な姿勢は「努力」して真似ることではなく、「心」から始まる行動として捉えていきたいところです。
会う予定の人の特徴をあらかじめ調べた上で、「相手のことを尊敬する気持ち」になる。そのあとに、マナーを学び、行動に移す。この順番が相手に「謙虚で誠意ある行動」と認識されるために必要だと考えます。
心と体が伴うことが相手に好かれる一番の近道なのです。
へりくだること
へりくだるとは、「相手より自分を低くして接すること」です。
例えば「異業種交流会」などでは「低姿勢の人」が積極的にいろんな人に話しかけ、お話をしているイメージがあります。
あまりに態度がでかい人が話しかけてきたら、嫌な気持ちになって話が進まないと思います。
どうせ話しかけられるなら必ずへりくだってる人で、低い物腰の人の方が話しやすいですよね。
このことから「へりくだった態度」でいる人は、知り合いが多くいるし、世渡り上手と言えると思います。
参考文献【大辞林】
心をむなしくする
心をむなしくするということは、雑念を捨て無心でいることになります。このことが謙虚でいるために必要なことになってきます。
むなしくは「寂しい心」というイメージを持ってしまいがちですが、そうではありません。例えば、修行僧のような「無」の心を探求している人たちを指しているといった方がしっくりきます。
お金への欲をなくし、自分の心を無垢の状態にして、相手のことを受け入れる。これがより謙虚な姿勢へとあなたを導いてくれます。
謙虚だと思われるためには
皆さんは謙虚な人になりたいですか?こちらの記事にたどり着いたということは少なからず「謙虚」になりたい「謙虚とは何ぞや?」と思っている人が殆どだと思います。
謙虚は自分で感じるものというよりは、相手から「謙虚な人だ」と思われる必要があると思います。
では具体的に人から謙虚だと思わられるにはどのように考え、行動していけばいいのかお伝えしていきます。
逆境に負けない
人は逆境に負けてしまうと、自暴自棄になってしまうことがあります。
一旦そうなってしまうと、抜け出すのにかなりの時間を要してしまいます。その結果「謙虚」とは反対の「暴力的」「攻撃的」な言葉、行動になりがちです。
「逆境に負けない」と聞いただけでは「謙虚とは関係ないじゃん」と思う人もいるかと思います。しかし、逆境に負け自暴自棄になってしまうと行う行動すべてが「謙虚とは真反対」になってしまいます。
さらに続けて逆境に負けると「何も考えられない」ということも出てきます。わたしも、受験に失敗した日「自暴自棄」「何も考えられない」日々がしばらく続きました。
もちろん、人の話なんか耳に入ってきませんし何事にも反撃してしまうような性格へ変化してしまいました。このままではいけないと思いまず「周りの人の話を聞く」事から始めました。
そうしてアドバイスを聞くうちに、少しずつ自分というものを取り戻していった気がします。
つまりわたしは「人の意見を聞く謙虚さ」が大きく欠けていたんですね。何かあなたに災難が降りかかっても、あなたを助けてくれる人の話だけは絶対に聞くようにしてください。
それがあなたが逆境に負けない方法の一つになると思います。
時には、折れることも必要
あなたの周りには話を曲げない頑固な人はいませんか。そういう人にもし反対の意見を言い続けていたらケンカになると思います。
その場合ピリピリした場を作らないようにすることも、大切になってきます。
先にも述べた通り謙虚でいることは、へりくだることになります。へりくだるということは、相手の気分を損ねないという事に繋がってきます。
そのためには、あなたの考えを相手に合わせる、折れる必要が出てくると思います。
我慢することとはなりますが、場を円満に収めれたのならあなたの行為は役に立った。そういうことになるはずです。
照らし合わせをしない
他人と他人を照らし合わせをしない事。このことも重要な要素になってくると言っていいでしょう。
他人と照らし合わせをする人は、分け隔てなく人と接することはできません。たとえば「この人にはいい顔」「この人は適当でいい」という風に態度が変化してしまっていたとします。そうなると、周りからいい印象を得ることはなくなります。
当然、そんな人のことを謙虚だなと思う人もいなくなるでしょう。
人はえらくなったり、仕事の役職が上がったりすると態度が変わることがあります。あまりに変わり過ぎたり、理不尽なことを言うようになったら周りからの信頼もなくなります。
そうならない様に普段から周りの人を平等に見れるように努めて、どんなに偉くなったとしても、決して奢らない自分を作り上げていきましょう。
うぬぼれない
人はうぬぼれてしまいやすい生き物だと思います。わたしなんか褒められるとすぐ調子に乗ってしまいます。
自分で自分のことを過剰評価すると、その後の行動や態度に「傲慢さ」が出てしまうこともあります。そうすると、周りからの評価も変わってしまうので気を付けなくてはいけません。
褒められたとき「うれしい」と思う感情が積み重なることで、どうしても初心を忘れがちになります。そうならないためにも、常に客観的に自分を見つめられる努力をした方がいいと思います。
例えば、どんなに褒められても「自分は今どのレベルなのか」「何について褒められ、次はどうしたら自分をさらなる高みにもっていけるのか」と考えるようにできたら良いでしょう。
もしそう考えられるようになったなら、あなたは周りの人から「高い評価」を受ける人間になっていきます。それこそが周りから「謙虚」に思われるために必要なことだと感じます。
決して何を言われてもうぬぼれず、自分を高めていける人間を目指しましょう。
オドオドしない
オドオドしている人は「声が小さい」場合が多いです。それではどんなに低姿勢でいても、相手から信頼を得ることは難しいでしょう。むしろ、相手から嫌がられたり、イライラさせたりするかと思います。
最低限「はっきりした声」で受け答えできるようにならないといけないなと思います。
わたしも、周りの人も「オドオドした人」よりは「はっきりと話す人」の方が上司だったり、目上の人からの信頼が熱いのが現実です。オドオドしていたら「その喋り方なんとかせぇ」と一喝されて終わりになります。
オドオドしている人は決して傲慢ではないだろうし、自分のことを過大評価しているわけでもないと思います。むしろ、腰の低い人が多い印象です。
しかし「謙虚」と「オドオド」はセットなようで、そうではないことを頭に入れておきましょう。
わたしは、そういう人は少し自分のオドオドした性格を直すだけで、「仕事に成功する人」となりえると考えています。
謙虚な気持ちと態度が上手くリンクしていないだけなので、そこを修正するだけでいいのかな?それだけで大きく成長できるのだと思っています。
「オドオドする」ことで、人間関係や仕事が上手くいっていない人は、経験を積み自信をつけ「はっきりと話せる」ように努力していきましょう。
控えめでいることを意識しすぎない
どうしても控えめにしようしようと考えすぎて、話ができなかったり、逆に気を遣えなかったりする人がいます。
例えば、勉強会があったとしてその休憩時間や終わった後の空き時間、誰とも話もせず、名刺交換もしない。となると、あなたがどういう人間なのか相手は知る由もありませんよね。
「この人とは挨拶しておきたい」と思う人がいるのなら、ぜひ自ら話しかけるようにしていきましょう。もし、上司や同僚が話しかけていたら、さりげなく会話に混じるのもありでしょう。
その時に強引または、不自然な形で会話に入ることは相手を不愉快にさせてしまう可能性があるので気を付けるようにしてください。
控え目であることを意識しすぎて、話すらしなかったらあなたを評価する人は誰もいないし、「話しかけもしない人」として覚えられて、逆に悪い印象を与えてしまうかもしれないので、それだけは避けるようにしましょう。
学ぶ姿勢を忘れない
学ぶ姿勢を失うと「初心」を忘れる事に繋がります。このことが人を下に見始めるきっかけになってしまうと思います。更に一度人を卑下するようになるとなかなか治らなかったりします。
なぜかというと、人を卑下するということは「自分を正当化」する気持ちがだんだんと強くなっていくからです。そうなってしまったら謙虚な気持ちを取り戻すのは難しいのです。
テストの勉強でも一度高得点を取ってしまうと、次のテストの時にはあまり勉強しないで臨んでしまい、前より点数が下がることがあります。
いつでも学ぶ姿勢を忘れず、さらに上を目指そうと考えていたらこのようにテストの点数も下がることはないでしょう。勉学にも謙虚さが必要ということになると思います。
仕事でも、毎日精進することに努めることで、働いている会社の業績を上げることもできるかもしれないし、画期的な発見をできるかもしれません。
学ぶ姿勢を例えるなら、あなたを成長させてくれる「種」と言えます。ぜひその「種」を育て立派な実に育てていきましょう。
決めつけをしない
ひとは決めつける癖をつけると、人の話に興味を持てなくなります。
人の話に興味がなくなると、段々と聞く耳を持たなくなってきます。そのことが謙虚な姿勢から真反対の態度を取ることに繋がります。
このような事態にならないためにも、普段から多くのことを学び、興味の幅を増やすように努力していきましょう。
どんな人でも自分の話に共感してくれると嬉しいです。でもそれは相手が自分の話に興味を持ってくれることが最低条件となってきます。
実際私も、上司から全く興味ない話を長時間聞かされたときは本当につらかったです。しかし、その話を聞いてすぐその勉強をし、話を合わせられるまでになった時、だんだんその上司の言っていたことが好きになっていったのを覚えています。
人は好きなこと嫌いなことが必ずあります。しかし、嫌いなことのほとんどは「ただ知らないだけ」というパターンが多い気がします。知ること、勉強してみることで嫌いだったものを好きになる可能性は十分にあると言っていいでしょう。
これらが当てはまると思ったらこれからは決めつけをしないよう、努力していていくようにしてください。
誤りを認める
誤りを認めることも重要です。誤りを認めないということは、他人より自分のことを優先して考えていることになります。
そうなってくると、人のことを信じることもできないし、自分のことしか考えられない脳になっていきます。
もちろんそんな人はとても「姿勢が低い」とは言えません。むしろ周りからは「態度がでかい」と思われるでしょう。
そうならない為にも、素直な心で他の人からの指摘を受け止め、自分の誤りを認めることが必要です。
他人を認めることが難しいと思う人は普段から「他人から言われることが、自分にとってどんなプラスがあるのか」と考えるといいと思います。
他人が指摘してきたことを直すことで、あなたの人間性がワンランク上がることも十分に考えられます。
全てが自分のためになると思って、感謝の気持ちを持ちながら人の指摘を受け入れられるとベストだと思います。
謙虚な姿勢で気配りをする
先まで述べた「謙虚」への記述を踏まえたうえで気配り上手になりましょう。
以下にそれについて述べていきます。
劣っていると思わせる
謙虚で更に気配り上手になるためには「相手に劣っていると思わせる」ことが必要かと思います。
話す相手が、かなり自慢話ばかりしてくる人であっても、それを素直に受け止めましょう。そして、へりくだって話を聞く。これが上手な気配りだと思います。
たとえ相手の話に興味を持ち真剣に聞いたうえで「大したことがないなぁ」と思っても、「何か自分のためになある話はないか」と探るくらいの気持ちで話を聞くのがベストだと考えます。
相手の話が自分の成長していくためと思えたのなら、あなたは自然と真剣に話を聞く姿勢になっているかと思います。そうすると、相手はあなたのことを自分より劣っていると思い、上機嫌になって話をしてくるでしょう。そのことであなたへ一層の信頼を寄せてきます。
あなたが一時的に「劣っている」と思われたとしても、いづれその真摯な姿勢は相手に「誠意」として伝わるでしょう。
尊敬の念をもって相手の話を聞くことで、あなたがどんどん成長していくことを期待します。
密かに行動する
誰も見ていないところで、密に気配りをする。このことが一番難しいかもしれません。
例えば会社の歓迎会でみんなが楽しんでいる中、陰で具合の悪い人の面倒を見たり、周りの人の食べたいもの注文を積極的にやったりすることです。
この密かな気配りが、その時は評価されなくても後から評価されたりします。
まさに「利益を求めない気配り」といえるでしょう。そんな人は私も思いますが本当に尊敬できるしかっこいいと思います。
目立とうとしない、その謙虚な姿勢が多くの人を惹きつける事に繋がってくるのです。
気配りの意味を自己保身のため勉強してる?ー好まれる11の気配りとはー
まとめ
私自身、謙虚で気配り上手な人は非常に素敵だなと思うし、かっこいいとも思っています。なんというか自己犠牲の精神で人と接しられるところ。見えないところでの、人への気遣い。これらの行動に惹かれてしまいます。
そういう人に自分もなろうと今努力している最中です。無心でやれる人は天性のものを持っている人かもしれませんが、私は違います。
人にむかつくこともあれば、反抗的な態度になることもあります。なので、これから積極的に自分への意識改革をしていきたいと考えています。
絶対謙虚になるという気持ちの方がいれば、ぜひ、私と一緒に努力していきましょう。